10/14 近畿ベンチ

結果

選手名第一試技第二試技第三試技
早川輝(23)120○125○130○

調子

正直, 調子は最悪でした. 試合のちょっと前まではずっと前からこの大会を見据 えて準備しただけ(それと大阪ベンチでの調整失敗も糧にして)あってすべて完璧 , 直前では125kの止めありが軽く, トレーニングでも120kが4発, 5発も調子が もう少し良ければいけるという事で130kは十分勝負になると読んでいました. が, 少しネットで恥ずかしい事をしてしまい, 結局それによって精神的に 若干おかしくなって, 体もドンドンがれていって, 前3日くらいは下痢が止まり ませんでした. もちろん睡眠もまともにとれません. 試合当日も前日に2時間し か寝れず, かつ下痢で5回もトイレに駆け込むボロボロっぷりで, 歩くのもふら つくほどでした. しかしそれでも120kは挙がると思ったのでまあ今回は仕方ない , こういう展開になってしまったのは仕方ないから120kを挙げて棄権して帰ろう と心に決めていました. 一応ベスト更新ではあるし, 次に岸和田ベンチなどの 選択肢があるのも知っていたので130kはそこでもいいやと思っていました.

OB到着

ちょうどその頃, 安延さんが沖縄から京都に来ていて, まあまさかぼくの試合を 見て帰るなんて展開にはならないだろうと思っていたのですが, ぼくが壁に寄り かかって半分寝ていて気づくと柏原さんがそこにいて, 安延と成瀬も来るでとの事. これは悪い展開, 調子がいいなら大歓迎だが, なぜこの調子の時にと思いました が, こうなっては主将としてやるしかないのでしばらく壊れる事覚悟でカフェイン や栄養ドリンクを突っ込み, 止まったら眠ってしまうので外に延々アップと称し て歩きにいきました. その間ぼくが何をしていたかというと, ただ「眠くない眠 くない, おれの目は醒めている, おれはやれるはずだ」とつぶやいて自分に暗示 をかけていたのです. たぶん顔も50回くらいは叩いたかと思います. でないと寝 てしまうほど眠かったのでどうやったら頭が醒めるかと考えたら顔を叩くしかあ りませんでした.

アップ

アップを1時間半前から, これはベンチ大会としてはちょっと異常ですが目的は まず体を温める事, そして眠気もある程度まで醒ましておけば, アップで115kを持った その瞬間にぼくの脳は刺激に反応して覚醒してくれるはずだと思っていたのでひ たすら体を温めました. とにかく今の調子はともかくトレーニングは積んできた ので自分の体を信じていました. しかし眠気から筋肉の感覚がぼやけていて, 100kの軌道が少しおかしく少し悲観しましたが, 115kできちんと修正出来ました. 軌道が悪いと100%挙がらないので, 軌道がダメということは命取りになります.

試技

試技が始まると完璧に覚醒し, というかその上を行ってしまったのではないかと いう目の醒めようというか, 目は閉じそうなのに何故か覚醒しているみたいな不 思議な感覚でした. ああおれはこの試技が終わったら死ぬのかなとすら思いまし た(もちろん死にませんでしたが). 1試技目は120kの申請, 本来のプランでは 125k, 130k, 132.5kだったのですが何しろ調子が悪いので120kで妥協しました. 安延さんは心配していましたが, ぼくとしては120kは余裕のレベルだと思ってい るのでまあ大丈夫見ててくださいという事でこれはあっさり挙げました. とはいえ体調 が悪いなか3発分の力を必死で溜めた結果の120kなのでちょっと嬉しかったです. あと, 当初はセンター補助をつけていましたが, ぼくの理論だとセンター補助が いるとラックオフは確かに楽かも知れないが, センター補助がどける前の時間が 加わるのでスタートがかかるまでの時間が長くなるという事で, センター補助を 取り止めていました. そして, もうひとつの理由は, 自分でラックオフした方がその重量 の刺激に筋肉が対応しようとするので, むしろ挙げやすいのではないかと思った からです.
2試技目は, 125k, これは最悪でした. 降ろす時の軌道が少しずれて挙げる時の 軌道がおかしくなり, 結局腕の力で押し切る形になりました. 正直危なかった, でもこれが130kで出ていたら確実に終わっていたと思うのでこの段階で出てくれ た事はむしろラッキーと考えるのが良かったのでしょう. あとこの時, 誰かが 突然「補助いるか?」と聞いてきましたが上記の理由からいらないという事で心が決 まっていたので「いらない」とつっけんどんに答えました, もちろん集中してい たので反射的にNOと答えたまでですが, たぶん気分を悪くされたかと思います, 誰かは知らないのですがすいません. でもあの瞬間おれはイライラして, 内心 「ったく何いってんだおれは補助いらないって決めてるのに急に言ってきていや がらせかと」と頭に来ていましたのでもしかしたらそれで不細工な試技をしたのか も知れません. ほんと誰だったんだろ...
3試技目, 130k. 実は練習で2回潰れています. 一番最初は125kを成功したその勢 いで130kをやったけど潰れて, 2回目は最後の調整の日に130kに挑戦するのであ ればゆっくり降ろして筋肉にその刺激を学習させておいた方がいいというぼくの 理論で, 羽田の補助の元ゆっくり降ろしました. 少しは反発しましたが押し切る気 もないしもちろん押し切れず潰れました, のちの話ですが(このレポートを書い ているのは11/4, 近畿パワーのあとなのです), 羽田にも90kに挑戦するのであれ ば一度90kをやっておいた方がいいとやらせておいたらしっかり挙がりました (ちなみにこの調整としての90kはボトムで何の反応も出来ずに失敗しています, なので羽田が試合で90kを挙げれたのは半ば奇跡に近い, よりこの理論の確かさ が確証づけられるでしょう).
最近のぼくはラックアップする前に叫びます. 他の方は驚かれていたかも 知れませんが, 元からテンションが高いぼくにとっては自然な形だったりします. 130k, しゃあああああと叫んでからラックアップ, 意外に重いなと思いましたが, なぜか挙げられない気がしませんでした. 胸の良い位置に降ろして, スタートが かかると一気に押し上げました, おそらくこれは一瞬だったのかも知れませんが ぼくにとっては時が止まってるように感じました. 特に驚いたのは右腕の三頭筋 が光って爆発する映像が見えたことです. ちょっと頭がおかしくなっていたのかも 知れませんね. 終わってからはもう興奮が頂点に達して, 嬉しくて飛び跳ねまし た(BPで良い挙上をした時に興奮して跳び上がるのはぼくの癖なのですが, 毎回ひざを痛 めているのでこれはさすがに直した方がいいんじゃないかと思っています). マッスルプロダクションの人も「よかったな」と褒めてくれたので軽い英雄気分 でした. もちろん記録的にはしょぼい部類に入りますが, ぼくとしては何より 最悪の状態からこの重量を挙げるのは奇跡に近いと思っているので大喜びなので す.

振り返って

体調が悪いのに130kを挙げました, もし体調が良かったらもっと挙げれたかもと 思いましたがそれはないかなと思います, やっぱりあの時は130kが限界っぽかっ たし, たぶん追い詰められてぎりぎりの集中力を発揮出来たのが勝因だと思いま す. もうこりごりですが, こういう苦境を体験した事は今後の強みになるでしょ う. だから結果としては記録も経験もの 両取りの形になってしまい非常に収穫の多い大会になり ました. それに読み返すと大阪ベンチで近畿ベンチではしっかり決めると書いて あります, まさに有言実行, 自分のあまりのかっこよさにほれぼれしてしまいま す. おっと自惚れが過ぎますか

今後

とりあえずその後ですが, 例のごとくその日のうちは唇が若干痺れたのと, あと 終わってから数日は少しぼけーっとした感じで反応がよくなかったですね. まあ そのくらいで済んだのであればいいと思っていますが. 今後はまずBP150kと SQ200kに向けてトレーニングを積んでいく予定です, 実際11/4現在, それはかな り現実的な目標となっていますし, 達成するのも時間の問題でしょう. 試合は 今のところ大阪パワーを予定していますが基本的に先の事は分かりません, 4回 から研究室でそれにもよりますし, 配属がかかっているので今期もしっかり勉強 して単位をとらなければなりません, などで今後どれだけしっかりトレーニング を積めるかは分からないし, 大阪パワーでSQ200k, BP150kは可能だとは思ってい ますがどうなるかは分かりません. そんなぼくですが今後とも応援よろしくお願 いします.
(文責)主将 早川輝