10/25 09全日本学生ボディ

10月25日、東京都八王子市南沢文化体育館において09年全日本学生ボディが行われました。 京都大学バーベル部からは、4回・黒川直樹が出場し、4位入賞しました。
以下、黒川によるレポートです。

関西大会優勝後、岡田初代主将の所へ松田さん、小林君と報告に行き、自分の伸ばすべき点、弱点を指導していただく。その後祝勝会としてモツ鍋を食べる。 もの凄くうまかったのだがあのときの鰹のおにぎりほど感動がなかったのが少し不思議であった。  
翌日、杉田会長の所へお礼の挨拶へと行くと、とても喜んでくださったのがうれしかった。関西大会の審査員の先生にご指導いただいたリラックスポーズを中心 に助言をしていただき、帰路に着く。  
同日、日焼けをしておこうと通っていた日焼けサロンにいくと、そこのマスター(だと思う)に連日の日焼けは 体に負担が…との指導を受ける(実は試合前5日連続で焼いた)。事情を説明するとより効果的な焼き方を教えていただいた。なおカーボアップとモツ鍋のためかこの日は65.2キロだった。  
減量を関西大会と同じように行っていると18日にうれしい知らせが。「優勝したよ」岡田さんから であった。岡田さんも大会に向けて杉田会長の指導を受けていたのであった。大会前日のコンディショ ンを間近で見たのだが、特に脚や背のカットやセパレーションは圧倒的でとても65歳の体には見えなかった。こうし て初代主将から勇気を頂くのであった。なおこの日パワーの大会にも出たのだが、その模様については別の項で述べる。この時点で検量体重63.65キロ。  
トレーニング→授業、研究室→トレーニング→日焼け→寝る。これにジムに勉強に参るというのが日 々の日課であった。薬学部であるという性質上、授業や研究室で筋量の維持向上や脂肪減少のヒントが転がっていたりするのである。(もちろんナチュラルですよ。念のため)

こうして調整最終日の23日、起きて鏡を見るとまるで別人のような頬のこけた顔が…体重を量ると62.3 キロ。早朝のトレーニングではまったくスタミナを感じられない…杉田会長のおっしゃった言葉が脳裏をよぎった。「しっかり と減量ができたら腹がいっぱいになるまで炭水化物を入れるんやで。塩分や単糖類を避けるとよりいいよ」今こそこの条件を満たすとき と、まずは松田さんに行きつけの中華料理屋コウシンでご飯をお代わりして(といっても食える量が減っていた ので1回しかできなかったが)、帰りにサツマイモと干し芋、無塩のトマトジュースを買いこみ、食い込む。プロテインではない自然 な甘さはこの1ヶ月ろくにとっておらず本当にうまかった。食い終えたとたん、疲れがピークに達していたためか寝てしまった…数時間後起き たときに体に変化が起きていることに気付く。明らかに体がでかくなっており、しかも悩みであった脚のカットやセパレーションが大幅に改善し ていた。これがカーボアップか!こうして前日の午前までは干し芋でカーボアップを行い、午後からは白米で行った。

当日、起きてみると水が抜けて弱点だった腹のセパレーションもしっかりでた。もう後悔することはない…!
会場でパンフレットをもらうと今回もゼッケン1番だった。人数の集まる全国大会でも最小なのね…コメントは 各選手の個性がでていて面白かった。インパクトでは「サプリなら江崎グリコのパワプロで決まり!!」が一番だった。就職先がグリコなのだろう。(笑)
控え室に行くと、今年の関西優勝者はでかいぞ、と話題に上がっていた。もう一つの控え室の様子も見たかったのでいって みるとえらく狭かった。ここでも話題に上がっていたので話を聞いてみると岡山大学のホームページに載っていたらしい。さすがは 名門、仕事がはやい。この狭いスペースに関西大会で見てきた顔も続々と現れ、控え室はいっぱいになった。ボディビルについていろいろ話し合っていると出番の時間が。
ゼッケン1番なので最初に入場する。会場が少しザワザワし、「1番でかくねぇ?」という声が聞こえた瞬間、予選通過は確 信した。無事予選を通過したものの、選手でひしめいていてせまかった控え室が急に広くなって、もの寂しかった。そこで関東学院の山田選 手と話をする機会があった。彼は私とは逆で体重の増えにくいタイプのようであった。「全国大会で関西の選手とこうやっ て話ができてうれしい」といってもらえたのがうれしかった。こちらこそ言いたかったセリフである。
部分賞審査では胸の部では中心辺りに呼ばれたので手ごたえはあった。腕、脚、背中、モストマスキュラーともに呼 ばれたが、端に位置することになったので部分賞はなかなか難しいだろう。逆に驚いたのが腹の部でも残ったことである。関西大会では呼ばれるこ とはなかったのでこれはうれしい誤算である。
つづいて決勝比較審査。ほぼ毎回ファーストコールで呼ばれたので部分賞審査の結果からも含め、 上位進出に期待が持てた。ただし、規定ポーズを何度も行った結果、体力は底をついていた。しかしゼッケン1番なのですぐさまフリーポーズである。
フリーポーズでは始まる前から声援が飛んでいた。同行した小林君、平野君がいるところ以外のあちこちからであった 。後に東京にいるOBの方々もいらっしゃっていたことも知ったが、他大学かららしき声援もあった。なんにせよ、ありが たいものである。自分としては関西大会よりも完成度の高いポージングができたと思う。

さて、あとは表彰を待つだけと思っていたら、思わぬ人が待ち受けていた。JADAの人である。どうやらドーピン グ検査の対象になってしまったようだった。提出した学生証に薬学部と書いていたので「ナチュラル ですよ」と言っておいた。念のため。ここで疲れのためか飲水衝動が爆発してポカリ500ml→水500ml→ ポカリ500ml→水500mlと、がぶ飲みしてしまった。このためポーズダウン以降トイレに行きたくてそわそ わした感じになってしまったのが恥ずかしかった。この後優勝することになる国士舘の及川選手も検査対象に選ばれたら しく、検査室で少し話をすることになった。彼も23キロと私に負けないほどの大幅な減量をしてこの大会に臨んできた ようだった。また、彼も私と同じく喘息を患っていたらしく、書類を書くときにその薬を出していた。喘息をわずらっ ていても、ウェイトトレーニングは自分のペースで休み休みやれるのでお勧めです。ちなみに彼はポーズダウ ンで少しでも良いコンディションを見せたいと私のようにがぶ飲みすることはなかった。自分が恥ずかしくなった…。 尿意が出ないでいると、ゲストポーザーの学生2連覇の佐々木卓選手のフリーポーズが始まりそうになった。JADAの人に話す と見に行っても問題なさそうなのでもちろん見に行った。腕の凄まじさが目立った。やはりビルダーは腕だ…。しか し佐々木選手といい、全国大会に出場した選手といい、驚くほど着やせするのが不思議だった。というより、ビルダーで着太りするのは私だけなのだろうか?

さて、ポーズダウンの開始である、部分賞や比較審査から6位以上はなんとかいけたのではないかとは思っ ていたが、結果はそれを上回る4位。感動したが、今回は関西大会のように泣くわけにはいかないのでずっと笑っていた 。結果的には表彰台や副賞のプロテイン、部分賞を逃すことになったように見えるものの、悔しさは無かった。話をした選手とあいさつを交わし、会場を去った。
これまで自分は廃部の危機にも見舞われた弱小部で一生懸命がんばっているのに、と思い込んでいた。しかし今回の経験を 通じてそんな自分が恥ずかしくなった。ボディビルも、パワーリフティングも、本当に多くの方々にお世話になっ たというのに傲慢にも弱小部で環境が悪いと嘆いてしまった。懸命に努力できるという価値は名門だろうと弱小部で あろうと変わらないというのに、弱小部で自分は一生懸命やっていると自惚れてしまった。これからは傲慢になったり自惚れたりせずがんばっていきたい。

最後に、パンフレットのコメント欄で本当に書きたかったことをここで書こうと思う。
「小さいころから病弱で、喘息でろくに運動もできず、そのくせ食欲だけは人一倍。体育のマラソンで倒れ て救急車で運ばれ、チビでデブだとからかわれた。そんな私が出会ったウェイトトレーニング。がんばっているのは自分だけでは ないと気がついた。ご指導、ご声援を下さるありがたい人々にも巡り合えた。体重が1年で27キロ減り、喘息や睡眠時無呼吸症の改 善など健康面も良くなった。ボディビル、パワーリフティングに感謝!」  
なんか最終回みたいな感じになってしまったが、引退する気は全く無い。岡田初代主将を見習い、生涯現役を目指そう と思う。3月のジャパンオープンベンチに向けて練習だ!!

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(文責)黒川直樹